

マッサージの効能
温浴後のマッサージが効果的!
マッサージを受ける時、事前に温浴で体を温めた場合と、マッサージだけ受けた場合の効果を比較する実験が、星虎男理事の提案により都内加盟店にて行われた。得られたデータを元に、星理事が講師を務めるつくば国際大学医療保険学部理学療法学科の縄井清志教授が統計処理を行い、このたび星理事より待望の結果発表があった。
実証実験はこうして行われた
本実験に同意した20歳代から60歳代以上の各年代の健康な男女各5名、計10名を対象とし、25年6月25日、温浴で体を温めた後にマッサージを行う実験を実施(温+マ群)。翌26日、同被験者を対象に、マッサージのみを行う実験を実施した(マ群)
- 《実験方法》
- (温+マ群):測定→温浴(20分)→測定→マッサージ(20分)→測定
(マ群):測定→マッサージ(20分)→測定 - 《温浴》
- 41度の全身浴5分、80度の乾式サウナ8分、最後に40度の温水シャワー等計20分の温浴により体を温める。
- 《マッサージ》
- 施術部位は、体幹(頚肩部、背腰部)の経穴(天柱、肩井、志室)、および下肢の経穴(殷門、委中、承山)の左右の合計12カ所。マッサージの方法は被験者をうつ伏せにし、手掌軽擦法、手掌揉捻法、母指揉捻法、母指指圧により頚部・体幹を10分間、下肢を10分間の合計20分間行う。
筋硬度
両群とも全測定部位の筋硬度は低下しているが、低下数は全部位で顕著に(温+マ群)が大きい。マッサージ前の温浴は、マッサージだけ受けるよりも、はるかに筋を柔らかくする、つまりマッサージ効果を高めると考えられる。

圧痛
両群ともマッサージによる全ツボにおいて圧痛の数値が 高くなっている。これは実施前よりも痛くなくなったということ(改善)を表す。両群とも改善部位が多く、大差は無いものの全体的変化はわずかに(温+マ群)が大きい。

不定愁訴
両群ともマッサージにより不定愁訴が改善している。 特に(温+マ群)の改善率は大きく、実施前を100とする と、実施後は34%と激減した。
